衣263「聖書物語」P59から
人びとは約束の地に背をむけて、四十年のあいだ砂漠をさすらった。
若い人たちは、エジプトをなつかしむ親とちがい、砂漠という環境になれていき、アブラハムやイサクとおなじつつましい生き方にもどる。
これこそがモーセがめざしていたこと。
ユダヤ人は砂漠で長い年月をすごすあいだ、希望をうしなうこともあった。
いつもモーセは約束の地について語り、勇気をかきたてた。
モーセはヤコブの子孫にいまもなおまもられているおきてや、たくさんの有用なことを教える。
自由と独立の地に近づいたものの、モーセは年をとり、弱っていった。
あとをつぐ者としてヨシュアをえらぶと、モーセは死海の東岸、エリコの向かいにあるピスガ山にのぼる。
ヨルダン川の谷あいの約束の地を見おろしながら、ひとり死んでいったモーセの遺体がどこにあるのか、だれも知らない。
(モーセは一生懸命がんばったけど、お墓がないのでしょうか?モーセの十戒をどうかんがえたらいいのかと思います。)