衣487-4「聖書物語」を読む

衣487-4「聖書物語」を読む

復習しますと

12月14日 衣487  12月15日衣487-1と-2

1月3日 衣487-2と-3

の続きです。

 

このように二つの国を行き来する変わった生活は、400年続く。

そのため、問題や苦しみ生じる。

祖国から離れているあいだユダヤ人は、ペルシア人エジプト人ギリシャ人やローマ人と、けんかもしないで暮らした。

それでも住む地域や習慣になじめない。

ユダヤ人はどこにいても国の中に国をつくった。

かたまって住み、地元の人びととはちがう礼拝所に行く。

自分の子供は、かれらの神をからかう子供とは遊ばせない。

娘を異教徒と結婚させるくらいなら、娘を殺した方がましだと考えた。

料理の仕方も着るものも、地元の人びととは違っていた。

ユダヤ人の団結力と、異教徒の神がみへのあざけりは、そばに住む隣人たちには不愉快。

そのためにユダヤ人が皆殺しにされそうになったこともある。

 

エステル

紀元前五世紀のある事件について、旧約聖書の「エステル記」は書いてる。

ペルシアのクセルクセス王は、王妃ワシュティを、酒に酔って追い出した。

次に選ばれた新しい王妃エステルはユダヤ人で、高い地位についているいとこモルデカイの養女。

ある日、モルデカイは、ペルシア王を暗殺する計画を耳にする。

いそいでエステルに知らせたので、王の命は救われた。

クセルクセス王の側近に、アラブ人のハマンがいた。

ハマンは、モルデカイをきらっていた。

ハマンが、ふたりが出会ったときはおまえのほうから先におじぎをしろとモルデカイにいい、モルデカイはそれをはねつける。

ハマンは、クセルクセス王に、ユダヤ人は信用できないなどと、吹き込む。

まじめにものを考えない王は、ハマンにいわれるまま、領土にいるユダヤ人を全員死刑にすると命令をだす。

ハマンが皆殺しの指揮をとる。

ハマンは、ユダヤ人を殺す月を、くじ、プルを投げてきめる。

それからモルデカイのための死刑台を山の上につくらせる。

モルデカイにせかされて、エステルは、ユダヤ人の命を助けてくださいと王に懇願する。

クセルクセス王は、モルデカイのおかげで暗殺をさけることができた記録を読み、ハマンにだまされたとさとる。

そこで馬にのった使者に、国じゅうのユダヤ人に、ハマンが攻撃してくると告げさせた。

ハマンはモルデカイがかけられるはずの死刑台で死ぬ。