衣552-1-1結合剤とは?

衣552-1-1結合剤とは?

【医薬品製剤入門】結合剤とは?代表的な種類・特徴、選択のポイント[医薬品添加物の解説③] | アイアール技術者教育研究所 | 製造業エンジニア・研究開発者のための研修/教育ソリューション (engineer-education.com)

1. 結合剤とは?

医薬品原薬や賦形剤などの添加物は通常粉末ですので、そのままで服用することは難しいことから、顆粒や錠剤の形態にします。この粉末を造粒して顆粒にする、または、その顆粒を打錠して錠剤を得るには、粉末を互いに凝集させる(結合しやすくする)必要があります。
原薬や添加物を含む粉体混合物に、結合力を与えて成形するために用いられる添加剤が「結合剤」です。

結合剤は、錠剤の強度を増すために加えられるもので、製造工程や輸送時において破損することがないようにする目的で使われます。

 

3. 主な結合剤の種類

結合剤は、セルロース系、ビニル系、デンプン系に分類することができます。

セルロース系」としては、結晶セルロース、ヒドロキシプロピルセルロース(HPC)、低置換度ヒドロキシプロピルセルロース(L-HPC)などがあります。
また、「ビニル系」としては、ポリビニルピロリドン(PVP)などが、「デンプン系」としては、トウモロコシデンプンなどが用いられています。