衣898-1両班(ヤンバン)

衣898-1両班(ヤンバン)

ウィキペディアでは、あまりよく書かれていません。もっと長いのですが最初の方だけ読みました。

両班(りょうはん、양반〈ヤンバン・韓国〉、량반〈リャンバン・北朝鮮〉)は、高麗李氏朝鮮王朝時代の官僚機構・支配機構を担った支配階級の身分のこと。士大夫と言われる階層とこの身分とはほぼ同一である[1][2]

妓生両班たち(1910年)

李氏朝鮮王朝時代には、良民(両班中人、常民)と賤民奴婢白丁)に分けられる朝鮮王族以外の身分階級の最上位に位置していた貴族階級に相当する。

概要[編集]

王族の次の身分として享受する権益は享受し、権益に見合うだけの義務をほとんど果たすことがなかった。例えば納税や、他国の士族が負うような軍役の義務さえなかったため、「朝鮮の官人はみんなが盗賊」「転んでも自分で起きない」「箸と本より重い物は持たない」と言われた。兵役免除、刑の減免、地租以外の徴税・賦役免除、常民に道や宿の部屋を譲らせる権利や家・衣服・墳墓・祭礼などに様々な特権を持って、常民以下から金銭も払わずに収奪していた。ただし、科挙合格がこれらの特権享受の前提であったため、30歳になっても笠を被ること(科挙合格)ができない者は、12~13歳でも笠を被れた者から「童」と呼ばれて下に扱われた。

イザベラ・バード科挙を通じて「官」になれば、君臨と搾取に没頭するのが茶飯事だったとして、1897年に著した『朝鮮紀行』で「吸血鬼」に比喩した[2][1]。マリ・ニコル・アントン・ダヴリュイは『朝鮮事情』で「世界一傲慢な貴族階級」として記録に残している。身分が売買されたために両班の数は増加し、李氏朝鮮末期には自称を含め朝鮮半島の人々の相当多数が戸籍上両班となっていた。

北朝鮮では「三大階層五十一分類」の上位、韓国でも国会議員、公務員、大学教授、財閥一族が現代の両班だと指摘されている[3][4][5]