潜水訓練は体に良くないから、
シミュレーションを多くして、本番に備えるとかの方が持続可能とかはないのか?
https://medicalnote.jp/contents/160728-002-SV
減圧症の原因には、記事1『減圧症とは―スキューバダイビングや潜水のあとで関節痛や頭痛を感じたら要注意!』でご説明したとおり、急激な周囲圧の低下が関係しています。
解剖学的には、血液や組織、関節の中に溶解した窒素ガスが、急激な周囲圧の低下により気泡となって、血管の閉塞や血管内皮細胞障害、関節痛などを引きおこします。
ダイビングのときに使用する酸素ボンベには、窒素を含む圧縮空気を用いることが多くなっています。
「窒素が減圧症の原因であれば、ダイビング時に使用するボンベの中身を100%酸素にすればよいのではないか」と考える方もいるのではないでしょうか。しかしながら、100%酸素のボンベを使用すると酸素濃度が高くなりすぎる可能性があります。血中酸素濃度が高い場合には「酸素中毒」という別の疾患を引き起こすことが知られています。酸素中毒では痙攣などの症状が現れ、致死率も高い疾患ですから、できるだけ避けなければなりません。