衣492-2生きる意味を考え続け発信し続けて良いと思うけど
老子 道徳経より
第一章より
道可道 非常道
名可名 非常名
訳
道と言ってのべられる道は、永久の道ではない。
名前を言ってのべられる名は、永久の名ではない。
第二章
天下皆知美之為美、斯惡已。皆知善之為善,斯不善已。故有無相生,難易相成,長短相較,高下相傾,音聲相和,前後相隨。是以聖人處無為之事,行不言之教;萬物作焉而不辭,生而不有。為而不恃,功成而弗居。夫唯弗居,是以不去。
訳
人々は美しい物を美しいと感じるけれど、しかしそれは、醜くくもある。
良いことを良いと思うけれど、それは悪いことでもある。
存在と不在は表裏をなし、難しいものと易しい者は埋め合い、
長いものと短いものはともにあり、
高いものと低いものは支え合い、
声と音は調和しあい、
前と後ろはともにある。
だから、賢人は万物を必要としないし、
強要もせず、雄弁に教えもしない。
自然は名なしで進化し、
所有感なしで発生し、
誇ることなしに成就する。
成就したといってそれに付きまとわない。
付きまとわないといって
分離するものでもない。
第二章は養身(その身を養う)章だそうですが、難しいです。
↑は私の本からとりまして、最後の第八十一章は↓から取りました。
老子:原文・書き下し文・注釈 - Web漢文大系 (kanbun.info)
顯質第八十一
信言不美、美言不信。善者不辯、辯者不善。知者不博、博者不知。信言は美ならず、美言は信ならず。善なる者は弁ぜず、弁ずる者は善ならず。知る者は博からず、博き者は知らず。
- ウィキソース「老子河上公章句/德經」参照。
- 信言 … 真実味のある言葉。
- 美言 … 美しく飾った言葉。
聖人不積、既以爲人己愈有、既以與人己愈多。
聖人は積まず、既く以て人の為にして己愈〻有し、既く以て人に与えて己愈〻多し。
- 不積 … 私財を蓄積しない。
- 既 … 「尽」に同じ。
天之道、利而不害。聖人之道、爲而不爭。
天の道は、利して害せず。聖人の道は、為して争わず。
- 為而不争 … いろいろなことを成し遂げても、人々と争うことはない。