衣881-2下水処理施設の消毒設備

衣881-2下水処理施設の消毒設備


細菌・ウイルス・原虫を効果的に消毒

下水道では「公衆衛生の確保」および「再生水の安全性の確保」という2つの観点から消毒処理が必要です。住友重機械エンバイロメントでは、次亜塩素酸ナトリウム等の塩素剤・紫外線・オゾンの3つの方法で安全に消毒する技術を提供しています。

 

水処理における消毒は、次亜塩素酸ナトリウムを使用した塩素消毒が一般的ですが、残留性の問題が指摘されています。近年は塩素に代替する消毒手段として、紫外線消毒やオゾン消毒が導入されることがあります。

 

塩素剤として次亜塩素酸カルシウム、液化水素等の種類があり、その中でも次亜塩素酸ナトリウムは安価・安全で取扱いが容易なため、多くの下水処理場で消毒に用いられています。次亜塩素酸の酸化作用により、細菌の細胞膜を変性させ酵素を失活させます。


原理
塩素の酸化作用による菌体の機能阻害。
効果
一部の細菌、ウイルス、原虫の不活性化は期待できない。
放流先への影響
トリハロメタンや残留塩素により、放流先への影響が懸念される場合がある。

 

残留物質が発生しない
紫外線消毒
紫外線照射を行い、細菌やウイルスの細胞内の核酸塩基を光化学反応により損傷させ、複製機能を失わせることで消毒します。紫外線消毒は「残留性がない」「副生生成物が生成しにくい」「過剰注入が起こり得ない」等の長所があり中小規模に普及しつつありますが、塩素消毒よりもコストがかかります。


原理
紫外線照射でDNAを変性し、複製を阻害し、不活性化する。
効果
細菌、ウイルス、原虫の不活性化。可視光照射で細菌の活性が回復する場合がある。
放流先への影響
化学薬品不使用の為、放流先への影響はない。

 

強力な酸化力
オゾン消毒
強力な酸化力により細菌の細胞膜を直接破壊します。また消毒だけでなく、水の臭気や有機物の除去等にも使われています。オゾンは酸素に分解されるため、残留性がなく環境負荷を与えない等の長所がありますが、システムが大掛かりになるため、中規模以上、脱色、脱臭の効果も併せた採用事例が多いのが特徴です。

原理
オゾンの強力な酸化作用による細胞の細胞壁、細胞膜の破壊・分解。
効果
細菌、ウイルス、原虫の不活性化
脱色、脱臭、濁度除去。
放流先への影響
オゾンは酸素に分解され、放流先への影響は少ない。

私は、あまり日本語わかりません、

悪いものを分解してくれる微生物は死なないのかなあ?