衣681船越義彰「辺戸岬にて」

衣681船越義彰「辺戸岬にて」

↑の本、ネットで探しても出てきませんでした。

「個人化社会」の訳者の鈴木智之さんの書かれた文を読んでて出てきた本です。

「戦後日本における市民意識の形成 戦争体験の世代間継承」

21COE−CCC 多文化世界における市民意識の動態31

慶應義塾大学出版会の中の一部です。

「辺戸岬にて」は必ずしも、反米ー復帰の流れに棹差す作品ではなかったように思う。

むしろ、「オキナワの北端」から「北緯ニ十八度線」をはさんで「むこうの島、ニッポン」に対峙する姿勢が鮮やか。

「自我を取り戻した島」は「日本の島」に向けて呼びかけ、問いかける。

その「主体化していく沖縄」のイメージを、この作品は伝えている。

そして何より、その問いかけが、生々しい肉体的な痛みや感覚に根ざしたところから発せられている。

船越はここでも、理念よりも生命に寄り添う詩人であり続けている。

のようなことが書かれていてネット検索してみました。

すると↓の歌が出てきました。

 

国頭村(くにがみそん)は、沖縄県国頭郡に属する村である。沖縄本島の北端に位置する。

国頭村

(昭和47年4月1日制定) 
作詩 船越 義彰

1彩雲に そびえつらなる
山々の 雄々しき姿
いざ高き 理想を胸に
羽ばたかん 若鷲のごと
はつらつと わが生れ島
国頭 国頭 わが村 国頭

 

2
父祖の汗 にじむ大地を
うけつぎし 誇りに生きて
たゆみなく はげむ日々こそ
明日の日の しあわせ築く
たくましき わが生れ島
国頭 国頭 わが村 国頭


3
真清水の 玉ほとばしる
大滝の 清けきごとく
人の和は 永遠にかわらず
花の輪も ひろがりゆくよ
美しき わが生れ島
国頭 国頭 わが村 国頭
 
4辺戸岬に おどる潮は
限りなき 力のしるし
われらまた 力をあわせ
新しき 歴史、ひらかん
栄あれ わが生れ島
国頭 国頭 わが村 国頭