衣877富士脳障害研究所附属病院、家族死亡事件、

衣877富士脳障害研究所附属病院、家族死亡事件、

入院中の妻と娘 夫に刺され 夫は自分も刺したか 3人死亡 静岡
2023年9月27日 21時11分

 

27日午後、静岡県富士宮市の病院で別々の部屋に入院していた70代の女性と娘の2人が、女性の73歳の夫に刃物で刺されました。夫はみずからも刺したとみられ、3人全員の死亡が確認されました。警察は、殺人事件として詳しいいきさつを調べています。

 

27日午後2時20分ごろ、富士宮市の富士脳障害研究所附属病院の関係者から「入院患者が刺された」と警察に通報がありました。

警察によりますと、刺されたのは、別々の部屋に入院していた富士市の齊藤ちづ子さん(72)と、長女の聖子さん(40)の2人で、齊藤さんの73歳の夫が刃物のようなもので2人を刺したあと、みずからも刺したということです。

3人はいずれも死亡が確認されました。

夫は病院の窓口で受け付けをしたあと、まず長女を刺し、同じフロアにある別の部屋で妻を刺したということです。

この病院はくも膜下出血など脳血管障害を専門に治療していて、病床が160床あり、外来診療のほか入院患者の受け入れも行っているということです。

病院の事務長によりますと、妻と長女は半年以上前に入院し、夫は2日に1回程度見舞いに訪れ、これまでトラブルは確認されていないということです。

警察は、殺人事件として当時の状況やいきさつを詳しく調べています。
病院の事務長「これまでトラブルはなかった」
富士脳障害研究所附属病院の谷津雄一事務長が報道陣の取材に応じ、「妻と長女は半年以上前に入院し、2人を刺した夫は2日に1回程度見舞いに訪れていて、これまでトラブルはなかった」と述べました。

病室では30分から1時間ほど妻らと会話を交わし、変わった様子は見られなかったということです。

27日も、2人の病室がある療養病棟3階のナースステーションで、名簿に名前を書くなどして面会の手続きを行ったということです。

この病院では原則、家族に限って面会を許可していたということで、手荷物検査は行っていないということです。

谷津事務長は「過去にこうしたことはなく、ふつうに面会が行われてきたので、こんなことがありえるとは思っていなかった。こうした事件が起きて非常に残念だ」と述べました。

 


現場の病院とは

 

富士脳障害研究所附属病院は富士宮市にある、くも膜下出血など脳血管障害を専門に治療する病院で、病床が160床あり、外来診療のほか入院患者の受け入れも行っています。

1980年3月に開設され、
脳神経外科
神経内科
循環器科
リハビリテーション科、
▽麻酔科の合わせて5つの診療科があります。
自宅近くに住む男性「仲むつまじい家族」
死亡した3人の自宅近くに住む75歳の男性は「2年ぐらい前まではこの家が地区の班長を務めていて、ボランティア活動や清掃作業などには必ず夫婦で率先して参加していました。これほど仲むつまじい家族はなかなかないと思っていたのでショックです。最近の様子は分かりませんが、元気な姿を知っているだけにこの2年ぐらいの間に大変な心境の変化があったのかもしれません」と話していました。
近所に住む女性「何があったのか気になります」
近くに住む82歳の女性は「現場の病院には県内外から患者が来ていて、家族全員がお世話になっています。こんな事件が起きる病院ではないと思うので驚いています。何があったのか気になります」と話していました。
病院近くに住む男性「騒然とした雰囲気に 大変驚いています」
病院の近くに住む24歳の男性は「午後2時すぎにパトカーが病院に入り、続けて警察などの車両が何台か出入りして騒然とした雰囲気になった。ここに長く住んでいますが、病院は救急車が出入りする以外は静かなところで、このようなことが起きて大変驚いています」と話していました。