衣92-2-1セイヨウオオマルハナバチなど外来生物問題

衣92-2-1セイヨウオオマルハナバチなど外来生物問題

1月23日 衣92-2の続き

https://kyushu.env.go.jp/wildlife/mat/m_2_9.html

外来種ってなに?
外来種とは人間によって、もともといなかった場所に移動させられた生物のことをいいます。外国から入ってきた生物や、日本国内で移動した生物もいます。

 

外来種がいるとどんな影響があるの?
 動物園や水族館で私たちの目を楽しませてくれる動物たち、ペットショップにいるかわいいペットたち、花屋に並んでいるきれいな花々、スーパーに売られている野菜や果物等、私たちの身近には多くの外来種がいて、私たちの生活をとても豊かにしてくれています。
 しかし、そんな外来種の中には、逃げ出したり、人間が野外に放してしまったりすると、私たちの生活に悪い影響を与えてしまうものがいます。そんな外来種が起こす悪い影響の例を下記に説明します。

生態系への影響
1.その場所に元からいる生物を食べて、数を減らしてしまう。
外来種の中には雑食性だったり、食欲が旺盛だったりして他の生物を大量に食べ数を減らしてしまうおそれのある生物がいます。他の生物の餌となる生物が減ってしまったり、食べられてしまったりする生物の中には、とても希少な生物がいることもあります。

 

2.繁殖力が旺盛で、元々日本にいた生物のすみかを奪ってしまう。
 繁殖力が旺盛で、他の生物のすみかを奪ってしまい、いつの間にか同じ外来種ばかりになってしまうことがあります。

 

3.もともとその場所にいた生物と交雑し雑種をつくってしまう。
 近縁の生物と交雑して、雑種ばかりになってしまうと、その地域の生物たちが持つ独自の特徴が失われてしまいます。

 

人の生命・身体への影響
1.毒や鋭い爪、牙をもっていたり、病気や寄生虫を拡げるおそれがあります。
 外来種には、鋭い爪や牙をもっていたり、病気や寄生虫を媒介したりするものもあるので、不用意に近づくのは危険です。

 

農林水産業への影響
1.外来種の中には畑を荒らしたり、せっかく植えた苗木を折ったり、漁業の対象となる生物を食べて数を減らしたりするものがいます。

 

終わりに
 「ペットショップで購入したときには小さくて可愛かったのに、大きくなったら可愛くなくなったからいらない。」「マンションに引っ越すから、ペットは飼えなくなった。」「私に飼育されているより、外で自由に動き回った方が、この子にとって幸せのはず。」など、飼育者の勝手な考えで外に放された生物が、地域の生態系や農林水産業に大きな影響を与えてしまうかもしれません。
 例えば、ガーデニングで家の庭を美しくかざってくれる植物も、いくらきれいだからといって花壇や庭の外にまで拡げてしまうと、地域の生態系などを脅かすことになりかねません。
 生物を飼育・栽培するときには、最後まで責任を持ちましょう。