衣430東京女子医大、寄付問題
東京女子医大、入試で寄付受領 同窓会推薦で考慮、国の通知に抵触か (msn.com)
東京女子医大、入試で寄付受領 同窓会推薦で考慮、国の通知に抵触か
東京女子医科大学(東京都新宿区)の医学部入試で、受験生側から寄付金を受け取り、同窓会組織が推薦枠を決める際に考慮に入れていた疑いがあることが関係者への取材でわかった。寄付額などを点数化し、受験生同士で比較していた。
↓の写真↑一番上のリンクから、TWMU東京女子医科大学 優生記念教育棟
© 朝日新聞社
↑一番上のリンクから↓クリックいると至誠会の建物が見れる(↓はリンクしていない)
一般社団法人至誠会=2024年3月27日午前6時6分、東京都新宿区河田町、三井新撮影
同大の不正を調べている第三者委員会は、入試での寄付金受領を禁じる文部科学省の通知に抵触する可能性もあるとみて調べる。文科省は同大に報告を求めている。
寄付受領の疑いがあるのは、同大入試のうち同大卒業生らで構成する同窓会組織「至誠会」が推薦する制度。至誠会には約10人の推薦枠があり、2022年度入学の出願資格は「3親等以内の親族に至誠会の会員または準会員がおり、至誠会の所定の手続きを経て、至誠会の推薦を受けた者」と定める。寄付の記載はない。
複数の関係者によると、問題があったのは同大の岩本絹子理事長(77)が至誠会の代表理事を務めていた19~23年度入学の推薦入試。至誠会は筆記や面接などの要素の他に、至誠会や大学への寄付額や、受験生の親族が至誠会の会合に出席した回数を点数化して加算していた。ポイントを考慮して推薦枠に入れるかを決定。寄付額を考慮することは、募集要項などに記さず、個別に受験生側に伝えていたという。
同大によると、至誠会の推薦枠を獲得した受験生は改めて同大の試験を受け、その結果で最終的な合否が決まっていた。公表資料によると、21~23年度入学の試験では計27人がこの推薦枠で受験し、計26人が合格した。
経緯を知る同大関係者は、至誠会の推薦で寄付金が考慮されていたことを認め、「社会に対して不明瞭で、入試を受ける前提にお金が絡むのはおかしい」と指摘する。
ー
ー
教員採用で寄付額評価 東京女子医大、卒業生対象
東京女子医大(東京都新宿区)が、医学部卒業生を教授や講師などに採用する際、同窓会組織・一般社団法人「至誠会」への寄付額などを評価対象としていたことが17日、関係者への取材で分かった。文部科学省は、詳細を報告するよう大学側に求めている。
関係者によると、東京女子医大は2018年5月、卒業生が教授や准教授への採用や内部昇格を希望する場合、至誠会が発行する「活動状況報告書」の内容を評価対象とすることを決めた。
報告書には、至誠会主催の研修会などへの出席状況や、過去5年間の至誠会への寄付額などを記載。出席回数や寄付額に応じてポイントに換算され、合計点数で5段階評価される仕組みだった。
学内には「寄付などの状況を鑑み、活動が認められない場合は評価に影響する」などと通知しており、報告書の発行を至誠会に申請した卒業生のうち多数が実際に寄付していた。
この制度は23年8月の理事会で廃止が決まった。東京女子医大は「寄付を強いる行為があったとの報告はなく、問題があるとは考えていない」としている。