衣188「聖書物語」2開拓者たち
次は、アブラハムです。
ユーフラテス川西岸のウルで、羊飼い
75歳
故郷をはなれカナンの地に行くようにという神のみことばを聞く。
妻とおいのロト 羊や牛とおおぜいの羊飼いをひきつれて、
ユダヤ民族のはじめての大移動
カナンには羊を育てるじゅうぶんな牧草がない
羊飼いのあいだで牧草地のとりあい
おいのロトはヨルダン川にそった土地をえらぶ
争いさけることにした
このあたりにいた民族のなかで強い力を持つエラムの王が、ソドムとゴモラの町に戦いをしかけてきた。
ロトが運悪く、ソドムの住民とまちかえられてつかまる。
アブラハムは攻め入りロトを救いだし、人びとから感謝されるようになる。
じつは、ソドムとゴモラの住民は、なまけもののうえに、悪いことばかりしていた。
(みんなわるいひとだったのかなあ?)
ある日、アブラハムのところに三人の旅人がやってくる。
これからソドムとゴモラへ行くところ
アブラハムには、旅人たちは神とふたりのみ使いにちがいないとわかる。
旅の目的はあきらか。
アブラハムは、ソドムにいるロトと妻と子どもたちにはお慈悲をお願いする。
神は約束してくださり、そのうえアブラハムのとりなしによって、もしもどちらの町にも、五十人といわずたとえ十人でも正しい者がいれば、その十人のために町をほろぼさないとも約束してくださった。
けれどもいなかった。
その晩おそく、ロトは、家族を連れてすぐ逃げるように主のみ使いからいわれる。
ソドムもゴモラも朝がくるまえに灰となるだろう。
逃げる時はうしろをふり返ってはいけない
ロトの妻は、ソドムの住民が火に焼かれているのかしらと、一瞬うしろをふり返ったので、神はそれを目にとめて、妻を塩の柱に変えてしまわれた。
ほかのロトの家族は燃えさかるソドムから、安全なツォアルの町へと逃げました。
ロトの娘さんのひとりはをモアブ人のせんぞとなるモアブを生み、もうひとりの娘は息子ベン・アミを生み、この子はアンモン人の先祖となる。
アブラハムは、この地を去ることにした。